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花火大会の歴史と伝統
花火大会.net
●花火そのものの歴史●
もともと、花火は中国で生まれました。民族や部族ごとに味方に敵や侵入者がきたことをしらせるためにあげられた煙、のろしが花火のもとになったといわれています。他にも花火の原点に関する説は諸説あり、爆竹が使用されたのがはじめだという説や、火薬が使われたのがもとだという説もあります。どの説にも一貫しているのは、その場所は中国だということです。
その後、13世紀になってヨーロッパに渡り、イタリアを中心にして王侯貴族の間に花火が伝わっていったとされています。王侯貴族の権力を示すために、祝いごとやイベントなどで使われました。それがあっという間にヨーロッパ全土に広がり、この頃のヨーロッパでは火薬製造と花火製造が盛んにおこなわれました。この時代のヨーロッパの花火は煙に色をつけるなどの工夫がされはじめ、これが近代花火の原点ということになります。
ただし、火薬などを使用することからか、花火に関する情報は重要な軍事機密として取り扱われていた場合が多いようです。そのせいか、花火の原点に関する記述はどこの国にもあまり残されていないため、花火に関する確実なことはわからないというのが現状です。
●日本の花火大会の歴史●
花火の原点がなんであったかということが諸説あるように、日本に花火が伝わった時期に関してもいくつかの説があります。15世紀なかばに江戸築城で見つかったとされる燃土説、16世紀なかば、種子島鉄砲伝来の際に伝わったとされる説などがその例です。ただ、日本において花火ということばが使われている最も古い記録は、「宮中秘策」のなかに書かれている徳川家康が江戸城で花火を見物したという記述だといわれています。
そして、記録として残されているなかで最も古くからおこなわれている花火大会が、テレビなどでもお馴染みの隅田川の花火大会です。亨保18年に前年の大飢饉などによって亡くなった人の慰霊のために、幕府は隅田川で水神祭をおこないました。このとき花火を打ち上げたことから、そのあとは毎年両国の川開きに合わせて花火大会がおこなわれるようになりました。
ちなみに、このとき両国の花火師として有名だったのが鍵屋と玉屋です。そうしてはじまった両国川開きの花火は次第に賑やかになっていき、いつしか江戸の夏に欠かせない風物詩となっていったのです。こういった経過は、両国花火資料館でも詳しくしることができます。
●伝統の花火大会●
隅田川以外にも、長年の伝統と歴史を持つ花火大会はいくつかあります。たとえば全国でも有名な滋賀県近江八幡市でおこなわれる篠田の花火は、県選定の無形民族文化財にも指定されています。もともとは江戸時代に雨乞いの返礼としてはじまったもので、今では毎年5月4日におこなわれています。篠田の花火大会では科学薬品を一切使用せずに、硫黄や硝石のみで作られる和火と呼ばれる花火が特徴的です。日本でも篠田唯一の伝統的な技法で大きな板に絵を描き、仕掛け花火を取りつけます。夜空に映し出される花火で描かれる絵は、まさに圧巻。
また、8月16日に福島県浅川町でおこなわれる浅川花火大会は、300年ほど前の江戸中期からはじまったといいます。その後、第2次世界対戦中にも絶やすことなく続けられてきました。「大からくり」と呼ばれる仕掛け花火の巨大な枠組みを持っての練り歩きなど、やはりここでも昔からの伝統がきちんと継承されています。様々な仕掛け花火のなかでも、城山の山頂で爆発させる大地雷火と呼ばれる花火は素晴らしいもの。こちらも迫力満点の花火大会です。
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