もっと知りたい!花火大会
●花火大会の目的●
日本の夏の風物詩、花火大会。日本でおこなわれる花火大会の総数はなんと、約7000件にものぼるそうです。特に夏のあいだ、7月から8月にかけては各地で盛んに開催されています。では、なんのために花火大会がおこなわれるのでしょう。まず、花火大会には納涼花火大会と競技花火大会というものがあります。ほとんどの納涼花火大会は、その地方の町興し的な目的をもっています。納涼花火大会で期待されるのは、経済効果と地域の活性化。花火大会会場でグッズ販売をおこなうところもありますが、来場するための交通費や飲食費はかなりのものです。さらに、6月や7月になると各週刊誌などが花火大会の特集を組み、増刊号を発行する雑誌もあります。こういった雑誌や、花火大会にいくために購入される浴衣なども含めると、その経済効果は計りしれません。
そして、このような地域の経済活性化だけでなく、大会前に地元のお店でポスターをはり出すなどの広報活動や、大会後のゴミ拾いなどをすることで、地域住人のつながりが強まることも事実です。
一方、競技花火大会では、集まった花火師たちがその腕を競い合います。競技花火大会では、日本を代表する文化ともいえる花火の技術そのものの向上も目的に掲げています。
●納涼花火大会と競技花火大会●
先ほどあげたように、花火大会はおおまかに納涼花火大会と競技花火大会にわけることができます。納涼花火大会は、各地で夏祭りなど地域のイベントと一緒に開催されることもあります。また、納涼花火大会と競技花火大会では、打ち上げられる花火にももちろん違いがでてきます。競技花火大会では、大きい大会になると日本全国から花火師たちが集まり、花火の技術を競います。審査員が採点をし、良い作品を作った花火師には賞金や名誉ある賞が与えられます。なかには内閣総理大臣賞など、立派な肩書きがついた賞を用意している大会もあります。そのため、花火師たちは、みな自分の一番自信のある花火を持ち寄ります。火薬の配合から玉込め、玉はりなど一連の制作過程をこなすには、費用も時間もかかります。花火職人たちは、作っては練習、改善をくり返し、その結果大会で出展される花火が完成するのですが、制作費がかかりすぎ、費用面で赤字になってしまうこともあります。それでも自信のある作品を出展するのが競技花火大会であり、花火師たちにとっては営業花火とは全く異なる意味をもつのです。
もちろん、競技花火大会で打ち上げた花火を様々な意見を取り入れ改善するなどして納涼花火大会に使うこともあります。どちらの花火大会も、通常地方自治体や観光協会が主催し、企業から協賛金や寄付金を集めて開催しています。ところが近年の不況のため協賛金を集めるのは難しくなっています。
●花火大会の開催時期●
各地で最も盛んに花火大会が開催されるのは、やはり7月から8月にかけての夏の間といえます。夏の間はほとんど毎週末どこかで花火大会が開催されています。競技花火大会になると秋口に開催されるものも珍しくありません。また、花火大会にはテーマパークやスキー場、観光地などでその集客力を目的として開催されているものがあります。そういったものの場合、イベントごとにおこなわれていたり、毎月決まった日にちや曜日におこなわれていたりすることもあります。さらに、花火大会というとどうしても夏の印象が強いですが、冬に開催されているものもいくつかあります。北軽井沢の炎の祭りや、昭和記念公園のウインタープレゼントでは、冬の花火を楽しむことができます。冬の寒い日に澄んだ空気のなかで見る花火は、また一段と素敵です。こうしたすべての花火大会を含めると、日本では1年を通して花火を見ることができるといえます。しかし、冬は夏にくらべると空気が乾燥していることなどもあり、安全面からみても花火は夏のほうが向いているといえるでしょう。
ちなみに、花火大会がもっとも盛んである7月から8月は旧暦では秋にあたります。このため、俳句の季語などでは花火は夏の風物詩ではなく、実は秋の季語として使われています。
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